IPAXにいってきました

本日、ビジネスショウTOKYO2005IPA X 2005 にいってきました。

で、予定では双方のブースを半分ぐらいずつ回る予定だったのですが、ビジネスショウの方がものすごいしょんぼりな状態だったため、結局ほとんどの時間を IPAX のブースで過ごすことに(笑)
(正直、ビジネスショウのしょんぼりっぷりにはびっくりしました… 前はこんなじゃなかったような?)


というわけで、いくつか説明を聞いたりプレゼンを聞いたりした研究テーマについてまとめます。
なお、選択したテーマは、現在の仕事に関係しそうなテーマだったり、個人的に興味があるテーマだったり、その場のノリで選択したテーマだったりと、かな〜り関連性がありません。
あしからず(笑)

RFIDタグを用いた行動パターン抽出技術 by 財団法人京都高度技術研究所

開発概要ペーパー

理解した範囲で大雑把に説明すると、こんな感じでしょうか。

  1. いろんなものにRFIDタグをつける
  2. ユーザにRFIDリーダ(ポケットアシスタンス)をもたせる
  3. RFIDリーダがRFIDタグを読むことで、ユーザの行動パターンを抽出
  4. 抽出した行動パターンより、ユーザ行動を先読み(多分外出するから、エレベータを呼んでおく、とか)

先読みのための行動パターン推測部分については、Baysian Network を用いて定義されたシナリオを使っているんだそうです。

現段階では、行動パターンよりユーザが外出するかしないかを予測する評価実験を行っているとのことでした。ただし、被験者が実験内容を知っている人だったりするため、なかなか妥当な評価ができないんです〜、とのことでした(たしかにこのあたりはムズかしそう)


あと、夏頃にアメリカで開催される国際会議(名前聞き忘れました)にて発表予定があるとのこと。がんばれ〜♪

3D-tcpdump: 3次元ユビキタスネットワークブラウザ by 斉藤匡人さん

採択案件評価書

これは多分実際に画像を見てもらったほうが早いかと → 公式ページ

実際にデモを見せてもらいましたが、確かに分かりやすい。
というか、ものすごい分かりやすいため、逆に「この画面で各機器の設定とかフィルタ設定とかいぢれるようになるといいなぁ」と、色々機能追加をお願いしたくなるソフトでした。(機能追加に関する要望、他の人からも色々言われるんだそうです笑)

近日中にお試し用デモがダウンロードできるようになるとのことだったので、(・∀・)ワクワクしながら待つことにします(笑)

Wisdom Adballoon次世代技術とその応用

Webベースで情報共有を行う Web Paper技術と、この技術を応用したプッシュ型Web広告システムである Wisdom Ad Balloon のデモを行っていました。

あるWebページに対して、印をつけたりメッセージを付箋紙のように貼り付けると、他のユーザのPCに表示されているWebページにもこれが反映される。(リロードする必要なし)

…と書くとたいした事をしていないように感じますが、よくよく考えると凄いことをしています。


ちなみに、この研究を担当している 名古屋工業大学新谷研究室、これらの技術以外にも色々な成果を上げています。
個人的には こちらの採択案件評価書 で評価されている「インセンティブに基づく知恵の共有システム」に興味があったのですが、今回この研究に関するデモシステムはありませんでした。
次回以降のお楽しみ、かな?

blogページの自動収集と監視に基づくテキストマイニング

知っている人は知っている blogWatcher
5月9日に新バージョン (blogWatcher2.0) が公開されていました(シランカッタ…)

  • メタブログ機能(今日blog界隈で流行っていた話題は何であったかをバースト度を用いて抽出)
  • 評判情報抽出方式の見直し(茶筅南瓜による自然言語解析の導入や、semi-supervised学習手法等の導入)  …と書きつつ、何気にあまり理解はしていないへっぽこ研究者なおいら(笑)
  • API公開キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!
  • なんでもRSS (日付表現さえ含まれていれば、強引にRSSを吐き出させる漢な機能)
  • blogのエントリと対応する新聞記事をリンク(リンクがなくても自動的にリンクさせるらしぃ)

blogWatcher の詳細については 人工知能学会第5回研究会プログラム:セマンティックウェブとオントロジー研究会 あたりから勉強を始めればよいのかなぅ。

マルチメディア調理支援システム

採択案件評価書
人が多すぎて、デモを見ることができず。
全体的なデザインが、かわいいっぽかったです。
で、それだけではなく、料理の手順などが直感的に分かりやすい形に表示されていました。

資料を読んだ感じ、調理環境に合わせて調理手順の最適化を行ったり、調理の進み具合にあわせて手順を自動調整したりする機能がついているみたいです。
これは、実際に使ってみたいかも。


…というか、それ以前の問題として、リンゴの皮を剥くだけで手がつるおいらに、料理を仕込むことができるシステムがほすぃ(笑)

幼児向けインタラクティブWebソフト「ピッケのおうち」

採択案件評価書
プレゼンを見てきましたが、プレゼン聴講者の数がものすごく少なかったです。
なぜだ〜 (かわいいキャラが、おっさん達に敬遠された?)

私的には、本日一番興味深い発表だったのに〜


で、プレゼンの後、発表ブースの方に足を運んだところ、発表者の朝倉さんに

「先ほどはプレゼンを聞いてくれてありがとうございます〜」

とお礼をされてしまいました(笑) ← なぜかチェックされてるやつ


いや、この研究成果、本当にものすごい大きな成果だと思うのですが。
見る人によっては「地味な幼児向けゲーム」と敬遠してしまいそうな内容ですが、ちゃんと説明を聞いてみると、非常に奥が深いものであることが分かります。

例えば敢えて音声は使わず、文字のみとしている点。
これは、既存の絵本同様、お母さん(またはお父さん)が子供に対して読んで聞かせることを期待してのことなんだそうです。
他の操作についても、様々な方法で、親子が一緒に楽しめるような工夫が施されていて、説明を聞きながら「すごいなぁ」と感心してしまいました。

  • e-learning関連の研究に携わる研究者はたくさんいるけど、このあたりの幼児向けコンテンツまわりの研究をしている研究者って、あまりいないのかなぁ?
  • 「幼児のときは絵本を読んでいればいい」とバッサリ切ってしまうのは簡単だけど、デジタルコンテンツならではのインタラクティブ性(マウスの操作に連動して音が出るなど)を活用することで、新たな「何か」を生み出すことができるのか?
  • 幼児向けコンテンツを作成するにあたり、どのようなインタフェースが適切なのか?


…などなど、非常に色々なことを考えさせられるテーマかと。


あと、朝倉さんは3DCGデザイナなので、プログラムはほとんどできないとのこと。
で、どうシステムを開発したのかというと、シナリオをexcelにおこしたあと(かなり細かいところまで記述されている)、これを他のプログラマjavascriptに翻訳しているのだそうです。
このあたりを自動化できるといいんですけど、そのためには優秀な共同研究者が必要なんですよ〜、と嘆いておられました。(なんかうまいツールができるといいんですけどね)


あ、「ピッケのおうち」は公開されていますので、ぜひ一度お試しあれ → http://www.goodgrief.jp/picke/index.html

漫画設計支援システム「POM」の開発

採択案件評価書

Σ(゜Д゜) こんなのがあったのか


完全に見逃しました(笑)