World Wide Web Conference 2005 (WWW2005)

WWW2005の 2nd Annual Workshop on the Weblogging Ecosystem にいってきました。
Workshop受講費の支払いの関係でトラブったせいもありましたが、受付にて1時間弱待たされるという最悪のスタート。同じ状況に陥った(らしい)インド系のおっちゃん、受付でキレてました。


たしかに、ちょっと手際が悪すぎ…
待ちぼうけを喰らったせいで、最初の invited talk を聴講できなかったし。
というか、例えば受付を「A〜M」と「N〜Z」に分けて、参加者の名前で振り分けるとかしないと、多分大会議の場合は収集がつかないと思うんですが…


..._〆(゜▽゜*) と、他人のミスより会議運営のノウハウを学ぶおいら(笑)


肝心の Workshopの方ですが、参考になる発表が多数ありとっても勉強になりました。
(公式blogはこちら → Workshop on the Weblogging Ecosystem


以下、いくつか特に印象に残ったことをつらつらと。

「タグ」はだれのためのもの?

  • Ethan Zuckerman 曰く 「del.icio.us の中の人によると、bookmark 登録時に他の人が利用しているタグを表示しないのは、参考情報を表示しないことでユーザに自分独自のタグを考えさせるためである。一生懸命タグを何にするかを考えさせることで、ユーザにとって使いやすいタグをbookmarkに付与することを期待しているらしい」 とのこと。
  • が、Zuckerman が del.icio.us にbookmarkを登録する時にいつも自問自答してしまうとは、自分が「自分のために」タグを付与しているのか、それとも「他人のために」タグを付与しているのかという点である。
  • そんなこんなを踏まえ、タグについて語る際には、それが(他の人との情報共有のために)メタデータを付与する目的で行っているのか、それとも(あくまで自分自身の情報整理のために)キーワードを付与する目的で行っているのかをきちんと考えることが重要である、という結論に。

※ こんな議論だったと記憶してますが、若干自信なし… orz


このあたりの一連の流れは、非常に深みのある議論だなと感じました。

例えば、自分の blog のエントリにタグ付け(カテゴリ付け)する行為と、del.icio.us に bookmark を登録する際にタグをつける行為とでは、一見対象情報をタグという形に要約しているという意味で同じ行為のように見えて、その実本質的にはまったく異なったことをしている可能性が高い、といった感じの議論です。

みんなのための blog repository

  • blogsphere のアーカイブが存在すると、研究する際に非常に有益だと思われる。
  • 例えば、先日の大津波の前後で、blogsphere において採用されたネタにどのような変化があったのかを調査したい場合などにおいて、repository はとっても便利なものだと思う。
  • でも copyrights の問題どうするよ? Creative Commons で回避できる? むり?
  • TechnoratiCreative Commons License のもとデータの公開をしているらしい。(でも情報提供者のlicenseじゃないって、一体…)
  • Blogpulseも研究用途に限定した上で、データを提供している模様。


…たしかにあれば重宝すると思いますが、いろいろ課題は多そうですね (´・ω・`)


あと、このようなアーカイブを検討する際には、TREC のように使い物にならんものを作らないよう注意しなきゃね〜、といった議論があったのですが、TRECってダメポなんでしょうか? (Information retrieval研究者若葉マーク付なので、よく分からないっす)

おみやげ

激しくびみょ〜(笑)
詳しくは本館へ → こちら